私は不動産業界に入ってもうすぐ30年になります。マンションデベロッパーに始まり、塗装業、賃貸業、建売業と不動産の仕事に携わり、売主と買主、貸主と借主と様々な立場で見てきた結果、不動産の情報がオープンになってきたとはいえ、不動産取引は「不動産業者と一般顧客の知識差」が大きく、わかりやすく説明する者「いわゆる通訳」が必要です。
「不動産」は誰にとっても身近であり、生きていくうえで切っても切れない存在です。例えば進学・就職で家を借りる、独立・起業し事務所やテナントを借りる、結婚でマンションや一戸建てを購入する、親が亡くなり家を相続する、自宅を売却する、投資用にマンションを購入する等・・・みなさんは何らかの不動産と必ずかかわっています。
私は「こんなはずではなかった」「こんなの知らなかった」「聞いていたことと全然違う」「こんなことなら初めから買わなかった」「自分の不動産の境界がわからない」「再建築ができないことがわかり、使い道がない」「近所の方と折り合いが悪く境界の同意がもらえない」等、さまざまなトラブルや悩み・不安を耳にしました。
また、最近では「相続」や「個人間売買」等の、不動産業者が介在しない取引によるトラブルの相談が増加しています。